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3. 脈を取る、脈を診る、お脈拝見について、どんなやり方なのかをご説明します。

一般的には”脈を取る”というイメージは、心拍数を数えることがイメージされると思います。
例えば、手首に指を当てて心拍数が1分間に70~75回、心臓からの拍動だけを数えることが目的です。

この心拍数を数えることが、一般的な「脈を取る」時に使われております。
しかし、伝統的な東洋医学(脈診流・鍼専門)での脈診は、脈の心拍数だけを診ることが目的ではありません。

角貝 釀計

例えば、図をご覧下さい。手首に指を三本を横に並べて脈を診ます。
左右の手首で合計6ヶ所で内臓の五臓六腑を診ます。五臓六腑の機能の働きの弱りを診ます。これは、西洋医学での病名診断でなく、働きの弱りを診るのです。

例えば、右手首の示指の脈を沈めて、血管を押し込んで陰脈(いんみゃく)を診ます。
この右手首の示指の拍動が[細かく、弱い脈]は、肺臓の働き、機能が低下していると診ます。さらに、東洋医学での肺臓は、臓器だけを意味しません。

肺は、気を意味します。胸や肩、首や背中、腕、呼吸を意味します。したがって、肺の気血(きけつ)が弱く流れにくくなりますと、呼吸が浅く、息が深く入りづらくなり、胸や肩こり症状、肩こりから背中のこり症状、声が疲れると出にくくなります。
また、肺は、肌、皮膚を意味して肌の荒れ症状、肌のたるみ、くすみなど肌や皮膚のトラブルなどは、東洋医学では、肺の気血の弱りと考えます。

脈診・鍼治療では、腕の内側の肺経絡の気血の流れを良好にして、肩こり、背中のこり、胸のこり、腕のこりを取って肺の気血を流します。また、肺の気血を高めて、集中力やポジティブな身体にメンテナンス鍼治療を行います。

この様に、五臓の弱りを診て、腎(じん)が弱って腰の痛み、足のむくみ、足の冷え、生理不順、めまい、不眠、頭重、など症状の時は、腎を高める鍼治療を行います。
また、アンチエイジング、若返りに血流を高めてメンテナンス、若返り鍼治療を行います。

ここに漢方独自の脈の診方、診断法、治療法、予後の判定、養生法などと繋がりがあります。


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